イタリアにはパスタが何種類ある?地域ごとに見る伝統パスタと食文化

イタリアのグルメ
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イタリア料理といえば「パスタ」を思い浮かべる人も多いですよね。

でも、パスタと一口に言ってもその種類は驚くべきことに650種類以上!地域ごとに独自の形や食べ方があり、そこにはその土地の文化や歴史が色濃く反映されています。

この記事では、イタリア全土で有名なパスタと、各州ごとに愛される伝統パスタを紹介します。ぜひ、次回のイタリア旅行の参考にしてください!

イタリア全土で有名なパスタ

まずは、イタリア全土で一般的に使われるパスタを見てみましょう。どこに行っても出会える、定番中の定番です。

1. スパゲッティ (Spaghetti)

出所:https://www.the-pasta-project.com/

細長い円筒形のパスタで、イタリアだけでなく世界中で愛されています。パスタといえばスパゲッティというくらい日本人にも一番馴染みがありますよね。

トマトソースやペペロンチーノ、カルボナーラなど、どんなソースとも相性抜群。

2. ペンネ (Penne)

出所:https://www.the-pasta-project.com/

筒状で斜めにカットされた形が特徴。クリーム系やトマトベースの濃厚なソースがよく絡むため、家庭料理でもよく使われます。

3. リガトーニ (Rigatoni)

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リガトーニの語源は、「隆起した、溝がある、並んだ」という意味のイタリア語「rigate」。ペンネより太く、表面に溝がついた筒状パスタで、斜めにカットされるペンネとは違ってリガトーニは真っすぐにカットされます。

ソースが絡みやすく、特に肉を使ったラグーソースにぴったりです。

4. フジッリ (Fusilli)

出所:https://www.the-pasta-project.com/

らせん状にねじれた形が特徴のパスタ。この形状がパスタソースによく絡むので、様々なソースに合わせて食べやすい人気のパスタです。パスタサラダにもよく使われます。

5. ラザニア (Lasagna)

出所:https://www.the-pasta-project.com/

長方形の平たいパスタで、オーブンで焼くラザニア料理の材料として使われます。ボローニャ風ラザニアが特に有名です。

ラザニアはイタリア全土で食べられているものの、地域色が強いのも特徴。生地に卵を使う/使わないや、重ねて層にして使う/具をくるくる巻くために使う、生地にほうれん草を練りこむなど、地域によって様々。もちろんソースも様々なので、イタリアの地域による違いを一番感じられるのは実はラザニアなのかもしれません。

地域ごとの伝統パスタと食文化

続いて、各地域で生まれた個性的なパスタをご紹介します。それぞれの形や用途には、その土地ならではの歴史や食文化が詰まっています。

1. ピエモンテ州: タヤリン (Tajarin)

出所:https://www.the-pasta-project.com/

フランスに近いピエモンテでは、卵黄をたっぷり使った極細のリボン状パスタ「タヤリン」が有名。タヤリンはタリオリーニの一種ですが、その違いは卵の量。小麦粉1キロあたりなんと40個もの卵黄を使ってこのパスタを作るシェフもいるほど、卵黄の風味が強い贅沢なパスタです。

出所:https://www.tasteatlas.com/tajarin-al-tartufo-bianco

タヤリンは同じくピエモンテの特産であるトリュフやバターソースと合わせて食べるのが伝統的です。卵黄たっぷりのタヤリンとトリュフの組み合わせは本当に絶品!これを食べるためだけにピエモンテに行く人もいます。

2. リグーリア州: トロフィエ (Trofie)

出所:https://www.the-pasta-project.com/

ショートパスタの一種で、らせん状にねじれた形が特徴。ジェノヴァ産バジルを使った「ジェノヴェーゼソース」で食べるのが定番です。

出所:https://www.the-pasta-project.com/

3. トスカーナ州: ピチ (Pici)

出所:https://www.the-pasta-project.com/

うどんのように太くて手打ち感のあるパスタ「ピチ」。トスカーナに古くから伝わるパスタで、伝統的に小麦粉、塩、水だけで作られる。

ラグーソースやカチョエ・ペペ(コショウとチーズのシンプルなソース)で食べられることが多いです。

出所:https://www.the-pasta-project.com/

4. エミリア=ロマーニャ州: トルテッリーニ (Tortellini)

トルテッリーニ・イン・ブロードの写真

ボローニャなどが属するエミリア=ロマーニャ州で有名なのがトルテッリーニと呼ばれる、中にお肉やチーズが詰められた小さなラビオリのようなパスタ。出汁のきいたスープに入れて食べるのが伝統的。

5. ラツィオ州: ブカティーニ (Bucatini)

出所:https://www.the-pasta-project.com/

穴を意味するイタリア語の「buco」に由来するブカティーニは、太めのスパゲッティの中に穴が空いた独特の形。

ローマの「アマトリチャーナソース」との相性が抜群です。

出所:https://www.the-pasta-project.com/

6. シチリア州: ブジアーテ (Busiate)

出所:https://www.the-pasta-project.com/

シチリア島で生まれた螺旋状のパスタ。伝統的な「トラーパニ風ペースト」と呼ばれるアーモンドとトマトのソースと一緒に食べるのが特徴です。

出所:https://www.the-pasta-project.com/

7. サルデーニャ州: フレゴラ (Fregola)

出所:https://www.the-pasta-project.com/

小さな粒状のパスタで、サルデーニャ特有のクスクスのような形をしています。魚介のスープに入れて食べるのが定番です。

出所:https://www.the-pasta-project.com/

8. サルデーニャ州: ロリギッタス (Lorighittas)

出所:https://www.the-pasta-project.com/lorighittas-pasta-from-sardinia/

サルデーニャ島の人口800人のMorgongioriという小村でしか作られない超レアなパスタ、「ロリギッタス」。

完全に手作りで一つひとつ縄のように編み込んで作る形が非常にユニークで、もはや食べる伝統工芸品。手織りのカーペットやタペストリーでも有名なこの村では、パスタまで職人技が込められています。

「編む」という工程を経ることでソースがよく絡んで口の中でなんとも言えない味わいと触感を生むそうです!

出所:https://www.the-pasta-project.com/lorighittas-pasta-from-sardinia/

僕もまだ食べたことはないですが、一生に一度は食べてみたいです!

まとめ: パスタの多様性を楽しむ旅を!

この記事でご紹介した通り、イタリアのパスタは種類だけでなく、形や用途、食べ方に至るまで驚くほど多様です。

今回ご紹介したのはほんの一部ですが、イタリアを訪れた際はぜひ地域ごとに違うパスタを楽しんでみてください。そして、日本に帰ってからも各地域のパスタを思い出しながら料理してみるのも楽しいですよ!

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