イタリアでの飲食店でチップはいくら必要?観光客が注意すべき点を解説!

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イタリアの飲食店ではチップを払う必要はありますか?

欧州では国によってチップ文化が様々なので、こんがらがってしまいがちですよね。

でも結論を言うと、イタリアでは飲食店でチップを払う必要は基本的にありません!ただし、イタリアでのチップに関しては注意しておくべき点がいくつかあるので、それをここからご説明していきます!

イタリア各地の飲食店チップ事情

イタリアは世界中から観光客が集まる観光大国ですので、主要観光地と地方ではチップ事業が微妙に違うことがあります。

例えばローマやフィレンツェ、ベネチアなどの主要観光地エリアでは、アメリカなどのチップ文化を持つ国からの観光客がチップを渡しているので、サービススタッフの中には他の観光客にもチップを期待して要求してくる場合があります。でもこれも義務ではなく、あくまで任意で渡したいと思ったら渡すということで大丈夫です。

一方で、田舎や地元の人が通うレストランではチップを渡すのはかなり珍しいことです。僕はイタリア人の友達と何度も食事をしていますが、誰もチップを払っていません。むしろ「サービス料は価格に含まれているのだから、それで十分」という考え方が主流みたいです。

結論として、観光地では「渡してもいいかな」くらいの心構えで、地方やローカルな飲食店では基本的に気にしなくてOKです。

なんでチップが不要なの?

イタリアでは多くのレストランでCoperto(コペルト)と呼ばれるサービス料が請求書に含まれているため、追加のチップが必要ないんです。メニュー表をよく見ると「Coperサービス料€」とか書かれているので、Copertoがいくらか不安な方は注文前に確認しておきましょう。

ちなみにCopertoは直訳すると「覆った、かぶせた、掛けた」というような意味で、どんな料理を頼むかにかかわらず一律でかかってくる席代です。テーブルセッティングやパン代が含まれています。

こちらはイタリアの飲食店のレシートの例です。項目の一番上にCOPERTOとして一人3ユーロチャージされていることが分かります。

イタリアの飲食店のレシート写真。サービス料(Coperto)が含まれていることを説明するため。
項目の一番上にCOPERTOとして2x 3.00ユーロで計6.00ユーロが計上されています。

別のお店では二人で3ユーロ(一人1.5ユーロ)がチャージされています。

イタリアの飲食店のレシート写真。サービス料(Coperto)が含まれていることを説明するため。
こちらは2人分のCOPERTOとして計3.00ユーロが計上されています。

ちなみにCopertoがかかるのはテーブルについた場合のみです。

イタリアのカフェ(バール)ではカウンターで立ち飲みするパターンと、着席してゆったりするパターンとで料金が違うのですが、その理由はこのサービス料・席代であるCopertoです。

チップを払わなければいけない例外ケースはある?

あります。正確に言うと、”払わなければいけない”わけではなく、”払っても不自然ではない”ケースがあります。義務ではなく、あくまで任意ということですね。

特別に素晴らしいサービスを受けたときには、感謝の気持ちとしてチップを渡すのもありです。

例えば僕は知り合いのイタリア人社長と何度も食事をご一緒させてもらっているのですが、一度だけ彼がチップを払っている場面に遭遇したことがあります。それは出張先で初めて訪れた高級レストランでのことでした。食事が感動的に美味しかったことはもちろん、ソムリエのワインセレクトやサービスも含めて大大大満足した彼はお会計の時にテーブルにチップを20ユーロ置いていっていました。

このように皆さんもレストランに感動したときは、感謝と応援の気持ちとしてチップを渡してみてください。先ほどのイタリア人社長は超高級レストランかつ大満足していたので20ユーロも払っていましたが、そこまでの金額は普通は必要ないです。会計額の10%程度あるいは10ユーロくらいまでを目安としてテーブルに現金を置いていくか、伝票に挟む形で渡すのが一般的です。

イタリアにはチップ文化がないので、カード支払いの場合はチップに対応できない場合も多いです。あらかじめ細かい現金を

チップ以外で感謝を伝える方法

チップを払わなくても、笑顔で「Grazie!(ありがとう!)」と伝えたり、サービスに満足したことを伝えるだけで十分。特に親しみを持って対応してくれるウェイターには、お礼の言葉と共に握手をして気持ちを表現しましょう。

トラブルを避けるコツ

最後に、トラブルを避けるために会計時にはサービス料が含まれているかどうかを確認するのがベスト。

伝票に「Coperto」や「Servizio incluso」と書かれていれば、追加の支払いは不要です。

「サービス料は含まれていますか?」って聞きたい場合は、こう言ってみてください。
イタリア語:”Il servizio è incluso?”(イル セルヴィツィオ エ インクルーソ?)
英語:Is gratuity included?(イズ グラチュイティ インクルーデッド?)

飲食店以外のチップ事情

タクシー
タクシーでは、運賃の端数を切り上げて支払うくらいが一般的です。例えば料金が9.50ユーロなら、10ユーロを渡してお釣りは受け取らない感じですね。でもこれも義務ではありません。

ホテル
部屋の清掃員の人に向けた枕銭と呼ばれるチップもイタリアでは不要です。ポーターが荷物を運んでくれた場合、1〜2ユーロを渡すのが目安です。また、ルームサービスを頼んだ時も、数ユーロを渡すと喜ばれます。僕が泊まったホテルでは、特に期待されている感じもなかったですが、「ありがとう」の一言とともに少額渡すと、こちらも気持ちがいいですね。

ガイドツアー
ツアーガイドに心から満足した場合は、5〜10ユーロくらいのチップを渡すことがあります。でも、これはグループツアーよりも、個人でガイドをお願いした場合に多いかもしれません。

イタリアでは「これが絶対!」というルールはないので、相手との交流を楽しんで、自然な形で気持ちを表現するのがベストです。

よくある質問

Q: イタリアのカフェでエスプレッソを飲む時もチップを渡すべき?
A: 基本的に不要です!カフェでは立ち飲みが一般的で、サービス料も含まれていることが多いです。ただし、バリスタが特別に気を配ってくれたり、楽しい会話が弾んだりした時には、カウンターに小銭を置いていくのも素敵ですね。

Q: カード払いしかできない場合、どうやってチップを渡すの?
A: イタリアではカード払いの時にチップを追加するのはあまり一般的ではありません。チップを渡したい場合は、少額の現金を別途用意しておくのがおすすめです。

Q: レストランで高級ディナーを楽しんだ場合、チップの額は変わるの?
A: 高級店でも、チップを渡す必要は基本的にありません。ただ料理もサービスも心から感動した時には、10〜20ユーロを置いていくのも一つの選択肢です。

まとめ:イタリアのチップ事情を理解して旅を楽しもう!

https://eatingarounditaly.com/tipping-in-italy/

さて、イタリアのチップ事情と注意点についてはご理解いただけましたでしょうか?

イタリアでは基本的にはチップは不要なので、あくまで自分が気持ちとして払いたい時に払うようにしてくださいね。

皆さんのイタリア旅行が素敵なものになることを願っています!

こちらの記事ではイタリアの各都市の名物グルメについてまとめているので、是非あわせてチェックしてみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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