日本人に一番人気の旅行先のひとつベネチア。
水の都とも称される唯一無二の街は街歩きをするだけでも楽しいですが、せっかくなら美味しいグルメに舌鼓を打ちたいですよね!
今回は駐在員の僕が、ベネチアを訪れる皆さんに食べていただきたい名物グルメとおすすめのお店についてご紹介したいと思います!
ベネチアで食べたい7つのグルメ
さて、まずはベネチアを訪れたら是非食べたいグルメについてご紹介していきます!
それぞれもう少し詳しく説明します。
1. イカスミパスタ(~ Nero di seppia)
ベネチア辺りでよく取れるコウイカ(墨が多いので別名スミイカとも呼ばれる)のイカスミを使ったパスタです。
黒くて一見分からないですが、実はイカスミパスタはトマトベース。
トマトだけでも美味しいですが、そこに旨みの爆弾と言われるイカスミが加わることでとても奥深い味になります。
メニュー表を見る時にはイタリア語なら”Nero di seppia”、英語なら”cattlefish ink”か”squid ink”という言葉を探してみてください。
その前についている単語は大体パスタの種類の名前です。(スパゲッティ、リングイネ、リガトーニなどなど)
2. 手長エビのパスタ(~ con Scampi)
手長エビはイタリア語でスカンポ(Scanpo:単数形)あるいはスカンピ(Scampi:複数形)と呼ばれ、ベネチア辺りでも非常によく食べられる食材です。
トマトベースのソースに魚介の出汁が染み出していて日本人なら絶対に好きな味です!
ムール貝などと一緒に海鮮パスタとして提供される中に手長エビが入っていることもあるので、海鮮(Frutti di mare)パスタのメニューがあればそちらも良い選択だと思います。
3. 魚介類のフリットミスト(Fritti misti)
ベネチアでスカルトッソとも呼ばれる魚介類のフリットミスト。
大小のエビやイカ、イワシに加え、時期が良ければ小さな蟹が入っていることもあります。(入っていたら当たり!)
イタリアのフリットは軽くてどんどん食べれてしまいます。
非常に美味しいイタリアのレモンを絞ればもう優勝!
パスタは割とハズレがありますが、フリットはどこで食べても大体美味しいのでおすすめです。
4. イワシの南蛮漬け(Sarde in saor)
ベネチアのどこのレストランでもバカーロ(立ち飲み居酒屋)でも食べられる国民食。
イタリアの南蛮漬けにはよくレーズンが入っていますが、これがよく合うんです。
南蛮漬けは日本でも馴染みがありますが、イタリア人が作る南蛮漬けも是非食べてみてください!
5. 干し鱈のペースト(Baccala mantecato)
こちらはベネチアを含むベネト州の代表的郷土料理。
水で戻した干し鱈を牛乳や水でやわらかく煮てほぐし、オリーブオイルを加えてペースト状にしたもので、バゲットやポレンタ(トウモロコシの粉で作ったパンみたいなもの)と食べます。
お店によってはニンニクを加えているものもあります。
6. チケッティ
チケッティとは料理名というよりは、おつまみタイプのフィンガーフードを指す総称です。
ベネチアではバカーロと呼ばれる飲み屋で、チケッティをつまみながらベッリーニやアペロールスプリッツなどのお酒を飲むというのが大人の定番の楽しみ方です。
様々なタイプのチケッティが手ごろな価格で楽しめるので、ベネチアで飲み歩きしてみてはいかがでしょうか?
7. ベリーニ(Bellini)
ベリーニとは、スパークリングワインにピーチネクターを加えて作られるベネチアで一番有名な桃のカクテルです。
あの文豪ヘミングウェイが足しげく通ったと言われ、世界的にも有名なベネチアの「ハリーズ・バー」はそのベッリーニ発祥の店。
ハリーズ・バーはお値段がかなりしますが、本家本元のベッリーニを試したい方は是非チャレンジしてみてください!
詳しくはこちらの記事にまとめています!
おすすめのレストラン
さて、ここからはご紹介したグルメが食べられるおすすめのレストランをご紹介していきたいと思います。
ただ最初に申し上げておきたいのですが、正直に言うとベネチアはハズレのレストランが非常に多いです。
そのせいか残念ながら全体的なレストランのクオリティもローマやフィレンツェ、ナポリなどの他の都市に比べると低い傾向にあります。
世界有数の観光地なので物価も高いですし、コスパという意味では日本人が満足できる選択肢はそう多くないということを念頭に置いて、期待値を上げすぎないようにしていただくのが正しいマインドセットだと思います。
ハズレのレストランも経験してきた僕が実際に食べた上でおすすめできるお店をここからご紹介していきます!
Trattoria Ca’ d’oro alla Vedova
イカスミパスタが有名で日本人観光客にも地元民にも人気のお店です。
ハウスワインの白と前菜盛り合わせでゆっくりスタートしながら、パスタを待つのが良いでしょう。
前菜盛り合わせはその日によって多少変わりますが、タコのサラダやポレンタに乗った干し鱈のペースト、フリットなど様々な種類の前菜が少しずつ楽しめますし、どれも平均点が高くおすすめ。
一方、Bavette al nero di seppiaというメニュー名のイカスミパスタは「ベネチアで一、二を争う美味しさ」と言われて有名ですが、感動するレベルではないのが正直なところ…。
むしろSpaghetti alla Busaraという手長エビのピリ辛トマトソーススパゲッティや、Bigoli in salsaというアンチョビと玉ねぎの太麺パスタなどの方が美味しいです。
「とは言え有名店のイカスミパスタは食べておきたいな」という方は複数人で行く場合、全員がイカスミパスタにするのではなく、別々のパスタを頼んでシェアする方が満足度が高いでしょう。
昼と夜のピーク時は満席で入れないことが多いので予約するか、早めにいきましょう。
イタリア人は基本夕飯を8時くらいから食べるので、6時台にいけば予約なしでもディナーにありつけることが多いです。
Vini da Gigio
ミシュランガイドにも掲載されたこぢんまりとして落ち着くお店。
前菜盛り合わせ、パスタ、ドルチェどれを食べても美味しいです。
(個人的にはCa’ d’oro alla Vedovaよりこっちの方が好き)
ややお値段は高めですが、接客、木目調で落ち着く店の雰囲気、料理と全て満足のお店です。
こちらも予約するか早めにいきましょう。
Trattoria Bar Pontini
こちらは僕自身は行ったことがありませんが、日本人の信頼できる友人がおすすめしていたのでご紹介。
この店もイカスミパスタよりトマトソースの海鮮パスタの方が美味しいらしいです。
あとフリットも安定で美味しいとのことなので是非食べてみてください!
こちらも予約するか早めの時間にいくこと推奨!
おすすめのバカーロ
続いて気軽にチケッティを楽しめるベネチア版居酒屋であるバカーロのおすすめをご紹介します。
Cantine del Vino già Schiavi
地元民にも大人気のお店。店内奥に椅子とテーブルはありますが、基本立ち飲み。
天気がいい日はそのままグラスとお皿を持って店の外の運河沿いで食べている人も多いです。
チケッティの種類が豊富で安く、ドリンクもお手頃価格なのでお財布に優しくベネチア感も味わえる非常に良いお店。
Osteria Al Squero
いつもとても混んでいるお店。
こちらも安い旨い雰囲気最高の3拍子兼ね備えたお店で、先ほどご紹介したお店とも近いので、昼からはしご酒をするのも楽しいです!
Bar All’Arco
こちらはイタリア人の友人おすすめのお店。
上の2つのお店に比べると、立地が良い分チケッティの単価が高めなのが玉に瑕。
おすすめのジェラート屋
続いてはジェラート。
ド定番のVenchiはやはり安定して美味しいですが、日本でも食べられるのでここでは紹介を省きます。
SUSO
ベネチアのジェラテリアとしてはこちらもあまりに有名ですが、やはりSUSOは外さず美味しいのでおすすめです。
ベネチアのジェラート屋は外れの店も多いので、迷ったらまずはSUSOに行くことをおすすめします。
詳しくはこちらの記事で紹介していますのであわせてチェックしてみたください!
まとめ
この記事ではベネチアの名物グルメをおすすめのレストランについてご紹介してきました。
改めてまとめると以下の通りです!
ベネチアはとにかく歩き疲れるので移動にはヴァポレットという水上バスを使うのがオススメです。
ただ人によっては酔ってしまって「観光も食事もできない…」という状態になってしまうことも…。
ベネチアを楽しみ尽くすためには、お守り代わりにアネロンを持っていっておくのをおすすめします。
イタリア土産のおすすめも記事にまとめていますのでこちらも是非チェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!