ベネチアの路地を歩きながら、ちょっと一杯と小皿料理を楽しむ——そんな粋な飲み歩き文化があるのをご存じですか?
この記事では、私の経験とリサーチ、そしてイタリア人の友人からのおすすめをもとに、ベネチア名物「バーカロ」でのハシゴ酒の楽しみ方と、おすすめバーカロ5軒をご紹介します!
バーカロとは? チケッティとは?

バーカロ(Bacaro)はベネチア独自の立ち飲み居酒屋スタイル。
バーカロで提供される小皿料理のことをチケッティ(Cicchetti)と呼び、イタリア版タパスのような存在です。
魚介のマリネやバカラ・マンテカート(干し鱈のペースト)、クロスティーニ(パンの上に具材をのせたもの)など、種類も豊富。
一杯のワイン(オンブラ)とともに、気軽に楽しめるのが魅力です。
ちなみに「オンブラ(ombra)」は影を意味し、かつてサン・マルコ広場の鐘楼の影でワインを売っていたことに由来するそうです。粋ですね。
ベネチアでおすすめのバーカロ5選

1. Osteria Al Squero(オステリア・アル・スクエロ)
運河沿いにあり、いつもとても混んでいる雰囲気抜群のバーカロ。
対岸には伝統的なゴンドラ工房「Squero di San Trovaso」があり、職人の仕事を眺めながらチケッティとワインが楽しめます。外の石段に腰掛けて飲むスタイルも人気。
安い旨い雰囲気最高の3拍子兼ね備えたお店で、後ほどご紹介するお店とも近いので、昼からハシゴ酒をするのも楽しいです!
2. Cantine del Vino già Schiavi(カンティーネ・デル・ヴィーノ・ジャ・スキアーヴィ)
一軒目に紹介したOsteria Al Squeroのすぐ近くにある地元民にも大人気のバカーロ。
店内奥に椅子とテーブルはありますが、基本立ち飲み。
こちらもチケッティの種類が豊富で、特にクロスティーニ系のメニューが絶品です。
天気がいい日はそのままグラスとお皿を持って店の外の運河沿いで食べている人も多いです。
チケッティの種類が豊富で安く、ドリンクもお手頃価格なのでお財布に優しくベネチア感も味わえる非常に良いお店!
2. Cantina Do Mori(カンティーナ・ド・モリ)
1462年創業の老舗バーカロ。
天井から吊るされた銅鍋やクラシックな内装がとても趣深く、歴史を感じられる空間です。
ワインの種類も豊富で、地元の常連客に混じって飲むのも旅の醍醐味です。
4. Bar All’Arco(バル・アラルコ)
こちらはイタリア人の友人おすすめのシーフードメニューが美味しいバカーロ。
立地が良い分チケッティの単価が高めなのが玉にきずですが、観光の合間にサクッと楽しむのにピッタリです。
少し奥まったところにありますが、いつも行列です。
5. Bacareto da Lele(バカレーロ・ダ・レーレ)
毎朝6時から開店している元気なバカーロ。サンタ・ルチア駅から徒歩数分ということもあり、ベネチア到着後すぐにこちらに向かう観光客や地元客で常に賑わっています。
小さなカウンターで提供されるチケッティとコスパ抜群のハウスワインが人気。
ベネチアの“最初の一杯”にぴったりの一軒です。
まとめ|ベネチアならではの粋な飲み歩き体験を
ベネチアのバーカロ巡りは、単なるハシゴ酒ではありません。
迷路のような細い路地を歩き、ふと現れるバーカロに吸い込まれ、一杯のワインとチケッティを楽しみ、また次の店を巡って旅の思い出を作る——そんな粋な時間が味わえます。
ぜひベネチアを訪れた際には、バーカロ巡りとチケッティのハシゴ酒を旅のプランに加えてみてくださいね!